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TOP INTERVIEW

社会的価値の創造と
人的資本経営の両軸で
100年に渡って
求められる企業へ

フランスベッド株式会社
代表取締役社長

SHIGERU IKEDA
池田 茂

主力事業となった福祉用具レンタルの
ノウハウを他事業にも投入

フランスベッドの主力事業である福祉用具のレンタルサービスは、お客様からの「使っていた療養ベッドを引き取ってもらえませんか?」というご相談から始まりました。“必要なものを必要な期間だけレンタルする”という今では当たり前となっている仕組みですが、「他にもお困りのお客様がいるのではないか?お客様のご要望に応えたい」という一心で1983年に日本で初めて福祉用具のレンタルサービス事業を開始。これは介護保険制度が始まる17年前のことでした。それから今日に至るまで40年に渡り福祉用具のレンタルサービスのパイオニアとして市場開拓に努め、今ではフランスベッドの主力事業へと成長しました。

今後、この福祉用具のレンタルサービスの考え方・ノウハウを全事業に投入し、様々なレンタルサービスを展開することで、当社の“レンタル売上構成比率”を向上させていきたいと考えております。例えば、現在進めているのが有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などへの「家具・家電レンタルサービス」です。入居にあたり用意しなければならない家具や家電をレンタルすることで、ご利用者様やそのご家族、施設の方々のご負担を減らすことができます。

企業として持続可能な社会の実現を目指すにあたり、社会的な価値の創造は果たさなくてはならない使命です。「家具・家電レンタルサービス」は私の実体験から生まれたサービスで、“こんなサービスがあったら便利なのに”という、ビジネスの種はまだ世の中にあふれています。福祉用具のレンタルサービスを開始した当時のように社会やお客様のニーズに耳を傾け、固定観念に捕らわれず仕組みや商品としてカタチにしていくこと大切にしていきたいと常に考えています。フランスベッドは資源を有効活用しながら、地球にも人にもやさしいビジネスモデル「レンタルサービス」をさらに深化させることで、その責任を果たしてまいります。

※当時販売部門を担当していた子会社で開始

新事業「家具・家電レンタルサービス」

納入イメージ

メーカーとして持続可能な社会の実現を
視野に入れたものづくりに挑む

もう一つの主力事業、インテリア健康事業では、持続可能な社会の実現を目指すものづくりに取り組んでいます。昨年、当社の最高級モデルである「THE FRANCEBED」をサステナブル仕様へとリニューアルしました。アブラヤシ廃材を活用した再生木質ボードや、海洋プラスチック対策がなされたポリエステル綿、100%天然ラテックスフォームなど環境に配慮した素材を採用し、マットレスの内部には環境配慮型のマットレス解体システム「モアリー」を搭載。上質な寝心地の実現と環境への配慮を考え抜いたフラッグシップモデルとなっています。

さらに、自治体と連携し粗大ごみとして捨てられていた羽毛布団を買い取り「再生羽毛布団」として商品化する試験運用もスタートしました。これからも多角的な視点を持ってチャレンジし続けることで、社会から必要とされ続ける企業となれるよう努めてまいります。

持続可能な社会の実現に寄与する商品
サステナブル仕様へとリニューアルした
最上級モデルのマットレス
「THE FRANCEBED」

多様な背景を持つ人々が
遺憾なく能力を発揮できる企業へ

当社はESG経営に加えて人的資本経営を推進しており、社員の働き方や働きがいの追求を大切にしています。社員が働きがいを感じなければ事業活動を続けることはできず、企業はたちまち衰退してしまうでしょう。社会に新たな価値創造を提供し、豊かで安心して暮らせる社会の実現に貢献するには“多様な背景を持つ人々が遺憾なく能力を発揮できる企業”であることが大切です。

また、育児や介護をしながらでも働けるようキャリアアップのサポートや働きやすい環境づくりにも取り組んでおり、産休・育休を経た社員が復職しやすいよう「営業サポート職」を新設。新しい働き方へと制度のアップデートを積極的に進め、今後も事業活動に果敢に挑戦できる人材を育成し、自社の成長へとつなげていきたいと考えています。フランスベッドはこれからも創造と革新に努め社会課題を解決に導く商品やサービスを提供することで「豊かさとやさしさ」のある暮らしの実現を目指してまいります。

企業情報